職業人として②

最近思うのだが、およそ世の中の職業というのは、

①誰かのリスクを取り除いてあげること、

②誰かを楽しませてあげること、

のどちらかに分類できるような気がする。だからこそ、そこから報酬という対価をもらうことができる。

そして、いずれのタイプの仕事に就くにしても、スキルがなければ成り立たない。仕事を続けるには情熱が必要である。しかし、情熱だけでは続けられない。仕事は相手とのコミュニケーションであると考えると、相手が喜ぶ反応によってさらに次へとつながっていくことができる。相手を喜ばせるためには、感動を生むための技術がなければ始まらない。


俺はどちらかというと①に近い職業を選択した。俺らは法律や予算といったツールを使って、この国に暮らす人たちの力になれるように、日々政策を考えている。困っている人たちの役に立つためには、ただ「力になりたい」という思いだけでは単なる応援でしかない。確かな技術を使って、細部にまで配慮の行き届いたプログラムを提案して、問題を解消する。そこに喜びを感じてもらう。そういう仕事なんだろうと思う。


きれいごとだけでは済まない部分がある。ものすごく地道でつまらない部分もある。しかし、それでも、一歩一歩積み重ねていって、自分の能力を高めていくことによって、いつか誰かの役に立つ日が来ると信じたい。