ロジ

法案作業の終盤になってくると、係員の仕事のうち、ロジ(プロジェクトの進行を支える裏方業務のこと。印刷、資料運搬・配布、アポ取りその他何でも。霞ヶ関特有の業界用語と思われる。)が占める割合がものすごく大きくなる。

今回の法案のロジのはたぶん普通の法案より遥かにややこしい。わずか1ヶ月で法案を作成・提出した耐震改修促進法のときも死ぬほどめんどくさかったが、あのときと大きく違うのは、被改正条項がクソ多いいわゆる「大法案」であるにも関わらず、通常法案の2/3以下の作業時間しか与えられていないこと、法案に興味があって資料をよこせと言ってくる人間がめちゃくちゃ多いこと、さらに、どんどん修正が加わって最新だと思っていた条文があっという間に古くなること。

そういったいろんな要素に注意しながら関係者に説明をして納得していってもらうわけだから、ロジを一括担当する係員の責任は意外と重い。ロジが滞りなく進まなければサブも全く進まないのである。

さすがに俺一人でしょいきれるほど容易な話ではないので、ミスがないよう、経験のある先輩たちと常に状況の確認をし合いながら作業を進めてきた。

明日はそのロジの大詰めの日であり、係員としての腕の見せ所である。明日を何気ない顔でサクッと乗り切れれば死ぬほどカッコいい(と勝手に自分で思っている)。たぶんロジの良し悪しなんてサブをやる人間の目にも止まらないほど地味でつまらないが、彼らが気持ちよく、かつ円滑に業務を進められるようにするためには、朝から晩までいろんなところの間を走りまくってロジをこなしてくれるタフな人間がどうしても必要なのである。

自分で言うのもなんだが、俺はどうやらその「タフな人間」に該当するので、ぶっちゃけいいようにコキ使われている。そろそろ反旗を翻してやろうか。

しかしそろそろロジなんかのことでピーピーがたがた騒ぐようなショボいことはやってられない。上の先輩係員がおろおろしてるのを見たらやっぱ俺も「こいつダサいな」と絶対思う。そんなんイヤや。

あー1年目の係員ほど気楽なもんはなかったのね。。



今週の金曜日でとりあえずプロジェクトはひとまず完了する予定。うまく行きますように。


…しかしほんと官僚の仕事ってイケてないなぁ。もっとこうスマートにカッコよくやれよな。何で自分で自分の首を絞めるようなめんどくさい仕事を自分で作りだすんだろうとつくづく思う。