まさに戦場

今日初めて「流れ弾」というやつを経験した。
何かしらの法改正があると国会から質問が飛んできて、改正の担当部署が大急ぎで政府答弁を作成するというのが通常なんだが、たまに担当部署とはまったく関係のない部署に対する質問事項が質問書の中に紛れ込んでいたりする。それを「流れ弾」と呼ぶらしいが、今夜はまさにそれがうちのラインに飛んできたのです。
そういう予想外の仕事が降ってくると、通常業務の流れに一気に影響が出る。いま俺の配属先は通常の担当業務に加えて審議会の準備作業にも追われており、ただでさえ異常な忙しさなのに、そこへ国会からの流れ弾が飛んできたということで、てんやわんやの大騒ぎになった。
もう上司がかわいそうで見てられません…。そういうときは係員程度で力になれるようなことはほとんどないし。

全くもってよくわらからない業界です…。

※質問は委員会や本会議における質疑応答の前日夜に確定するのが通例。その後から答弁書作成作業が急ピッチで進められることになる。まじ悲惨。今回の流れ弾程度ならまだしも、自分たちのやってる法改正審議での質問となると、質問数が30にも40にもなるので、そのときは担当局総がかりで作業することになる。ここまで来るともはやお祭り騒ぎ。実際に答弁作成に当たっている補佐クラスの人たちの神経は高ぶりまくりなので、彼らの心労をいたわりながら「あ、あの…。すみません、時間も押してますので早く書き上げて局長に上げて頂けますか…」などと係員がお願いして回るのは、大変酷な仕事である。


ほんとは通常業務のことにも触れたいんですが、今の俺にはバランスよく書ける自信がまだないのでまたの機会に譲りまーす。

ちなみに「流れ弾」に限らずこの業界には妙な業界用語がわんさとある。この世界にどっぷり浸かっているとそれが当たり前のようになって、ついつい違う業界の友達をしゃべるときに普段のしゃべり癖が出てしまって変な顔をされた、という話をよく聞くが、ほんとにそれくらい怪しい業界用語が多い。まぁ今度会ったときにでも色々語ります。