演劇と映画

デ・ニーロが村上龍に語った。


役者がどんなにいい演技をしても、映画は編集しだい。
でも舞台となると、演出家の出る幕はない。
いったん幕が開けばそこは役者の独壇場。

だから演技派と呼ばれる役者は舞台を好む。


でもデ・ニーロは映画の方が好きだという。
「作品として残るから」。


映画は撮り終って上映が始まったらもう戻れない。
撮影の一瞬一瞬が勝負。

演劇のように、演技中に客の反応を見ることもできない。


一度映画の撮影現場に行って、役者の表情をこの目で見てみたい。