ロシアより愛をこめて
G省の少人数セミナーでロシア課の人が出てきて云々、という話をここに書いたが、2,3日前のクローズアップ現代でも対ロ政策・北方領土問題について扱ってたのでそれについて。
なぜ番組がこの問題を取り上げたかというと、
駐日ロシア大使が変わったから。
プーチンが2期目を無事迎えたこともあって、外務次官として6者協議にも参加し、金正日とも直接会談した経験のあるアンドロノフ・ロシュコフ氏を、新駐日大使として送り込んできた。
こういうやり手外交官をこの時期に日本に派遣したというのは、向こうもそれなりの意図があってのこと。
氏は、北方領土問題に対し「新しいアプローチ」をとると公言している。
国谷キャスターが
「どう新しいの?これまでの姿勢から譲歩するってこと?」
という当たり前だけど核心に迫る質問を繰り返すのに対し、
ロシュコフ氏は
「両国ともこれまでのように平行線をたどるだけでは問題は解決しない。そうならないためにも、お互いの立場を確認しあいながら今後の交渉を続けていくことが大切だ」
と述べるにとどまった。
はぐらかされたような感じがして不満さを隠さない国谷さんw
前にも書いたが、シベリアの油田からのパイプライン敷設が新たな経済マターとして浮上している。パイプを日本にも引いてくれるのなら資金協力しまっせ!という約束を小泉首相はすでにプーチンとの間で交わしている。
しかしある記事によれば、この油田の価値はいまひとつ不明確で、果たして資金提供に見合うだけのエネルギー供給源になるのかという疑問も出ている。
んで今さっき読んでた寺島さんの評論の中に、今年中にロシアはサウジを上回る世界1の産油国になるだろうという予測が書いてあった。
日本政府はイラク復興支援をする主な理由の一つとして「中東地域及び国際社会の平和と安定にとって極めて重要であり、石油資源の9割近くを中東地域に依存する我が国の国益に直結してい」ることを挙げているが、「巨大産油国ロシア」という急速な変化についてどれだけ認識した上での結論だったのか。
領土問題に加えてエネルギーという問題まで出てきた以上、ロシアとの関係は真剣に考えていく必要がある。
ムネオがもういなくなったしぃ、とか、タトゥーでうんざりしちゃったの、とか言ってる場合じゃないのかも笑