平和の先に見えるもの

あとひとつだけ最後に!
戦争の平和の問題を考えるときって、普通は
「どうやって戦争をなくすか」
ということに力点が置かれると思います。
議論の冒頭では「平和って何、それは戦争が無い状況?」とかいう注意書きみたいなことが一応は言われますが、そのあと戦争のことを語る段になるととたんにラブアンドピース!だとか、いやいや、それだけじゃだめなんだ、論理が大切だ、とかそういう話になる。

でもね、法律論的な表現を使えばそれは平和を実現するための「要件」を論じているに過ぎない。その一方で、平和がもたらす「効果」の面に着目した議論はあまり見受けられないように思う。
つまり、実際に平和な世界が到来したとして、そこではどういう問題が生じるだろうかという点についてあまり目が向いてないということ。平和、平和というけれど、平和が訪れたとしてこの地球から一切の憎悪と紛争が消え去るのかというと、おそらくそうではないだろう。戦争の無い状況がもたらす複雑な問題はきっとあるはずである。いまの俺にはどういうことが問題になってくるかとか言えないけど。

平和な状況なんて想定したところでそれは今のところまったくの絵空事に過ぎないわけだけど、ただ戦争をなくしただけでは世界は良くならないという点にもう少し比重をおいてもいいんじゃないかと思うわけです。

そりゃみんなそんなことは分かってるわいと言うと思うけど。で、そういうのを議論するのが平和学っていう学問なのかと思ってたけど、どうもそうではないみたい。


まぁそれだけです、これ以上長くなっても仕方ないので。