1週目

うをー!はっきり言って仕事おもろすぎる。これぞ俺がやってみたかった仕事。ほんとうはこんな、事件が起こってからハイ対応みたいな仕事は後ろ向きで嫌いなのだが、中身よりも仕事の進め方が俺の性にぴったり来た。もちろん仕事の中身も、きちんと頑張ればある意味でこの分野の歴史に大きなターニングポイントを作ることができるものだと思うが、この業界にありがちな「足の引っ張り合い」で骨抜きの改革になってしまわないように粘りたい。

それこそ今回の仕事は雲を掴むようなところから始まってるわけだが、局内幹部から係員まで一緒になって毎日ミーティングやって1日の作業成果を報告しあって、そこから一つ一つ方策を入念に検討して、出てきた課題をまた次のミーティグまでにクリアして、という集約→分業→集約のスタイルがとられている。

今までの仕事と違って既定路線みたいなものがないから、「何でこんなワケわからん作業せなあかんねん」という疑問をいちいち立てなくてもいい。むしろ、ミーティングが終わった時点で自分で「あ、これは明日までに解決しとかなあかん項目やな」ってのが見えてくる。だから仕事の意義付けが非常にしやすい。自分で仕事の構成を生み出せるからおもしろい。

これぞまさに俺が求めていたスタイル。

もちろん、これはまだ初期段階で関与する人間が少ないから実現できているスタイルであることに注意する必要がある。これからより広い範囲で合意をとりつけてながら具体策を詰めていく段階になると、今のようなスタイルを維持できるとは限らない。そんなときに重要なのがやはり担当グループを統括する者のリーダーシップだ。相手方として関与する人間が増えれば増えるほど、こちら側の対応も複雑化して情報が混乱してくる。今回の案件は特に利害関係が錯綜してるだけに、詰めの段階で非常に困難な時間が訪れるだろうことは容易に予想がつく。

いずれにしても具体的にこれからどう展開するかはなかなか読めないが、とりあえ1週目を終えての感想は、自分がびびっていたようなものではなく、むしろやっぱ積極的に関わってたくさん吸収すべきことがあるなということ。

それと、今週自分的に1番よかったのは、膨大な資料を作ったりやりとりしたりしてたのに、きちんと体系的に整頓できて机の上がいつもすっきりしてたこと。前の部署は、一度に全然違う種類の案件が何種類も飛び交ってたから資料の整理がものすごく難しかった。この点、プロジェクトチームに入ってしまうと重たい仕事ばっかりではあるけど、通常業務のような雑件処理に追われる必要がなくなるので集中はしやすい。一長一短。

とりあえず、もし自分がリーダーの立場だったらこのチームをどう取り仕切るだろうかということをいつもイメージしながら仕事をしていきたい。