食いすぎ。
今日はひさびさに海辺のあの街に行ってきました。実にトレビアーンかつカルチュラルbut mucho frioな一日でした。だだっ広い上に吹きっさらしやから寒いの何の。思わずハナタレ小僧。
①ロバート・キャパの写真展
相棒ともども、「スペイン大使館後援」の文字が頭の隅に焼きついてたせいか、キャパ=スペイン人だと勝手に思い込んでたが、どう考えても名前がおかしい。展示パネル見たら弟の名はコーネルと来た。ますますもって謎だ。コーネルなんてシャレた名前はスペイン人には絶対いない。終盤のパネルについに「祖国ハンガリー」と書いてあるのをみてようやく合点がいったおバカなやじさんきたさんであった。
今日の展示は1930年代の戦場写真がメインで、戦場に漂う捉えようのない「感情」をキャパはあえて撮ろうとした、てな趣旨のことを書いてあったが、どういうわけか俺の目にはあまり悲しげな写真に見えなかった。むしろ戦争下の生活を送る人々の素顔がそこに現れていたような気がする。もちろん、夫の墓の前で泣き崩れる女の写真とかもあるんだが。壁に、「対象をうまく撮れないのには理由がある。それはあなたが対象に近づいていないからだ」というキャパの「助言」が掛かっていた。キャパのように一歩踏み込んで撮る時、そこには戦地の悲しみを越えたカメラマンと対象との心の通い合いが起きるるから、俺の感じたような雰囲気が写真に生まれたんじゃないだろうか。
などと適当なことを、「うをーこいつヒゲ生え過ぎ」「どっからみても所ジョージやん」とか「この中国の女の人纏足してんのかな」とかアホなことを思いつつ。
何にしても写真展なんて初めて観たので楽しかった。
②トリエンナーレ2005
アート・サーカスと銘打って埠頭の倉庫を丸々2つ使って開催されたこの一大イベント。今日は3ヶ月の開催の千秋楽とあって客入りはいつもよりすごかった(んだろうな)。
しかし謎。ひたすら謎。
最初からおかしなジャングルジムの化け物みたいなのがお出迎え。その先は妙ちくりんなブラジャーがアートだとして置かれていたり、「この男が画面から消えた瞬間にイスラム教がまた生まれる」とかわけのわからん字幕の入る映像作品を食い入るように見つめるお客さんたち多数。かと思うと、突然倉庫の天井の骨組みにするする登る謎の2人組みが現れて、会場のお客さんの視線を一気に集めるも、ちっともパフォーマンスを始める気配がないので無駄にみんなの首根っこを疲れさせるだけでふと目を離してほかの展示を見てたらもう2人はいなかった。謎。ただの体育倉庫をまっくらにして電気つけさすパビリオンとか。んー。んー。
客の大半は分かったような顔をしていたように見えたので、たぶん頭悪いのは俺のほうなんだろう。でなけりゃ絶対客の10%もこのイベントの意味を理解できていないに違いない。
しかしお目当てのマクド紙袋アートはまじすげー!あれだけ楽しみにして見に来てよかった。何がすげーってこんなバカバカしいことに情熱かけれる素敵なやつが日本にいるって考えただけでゾクゾクする。きっとアレ見たやつは「今度マクド持ち帰りしたら俺も作ろう」と思ったに違いない。今週絶対マクド一回は食うチャンスあるからやってみよう。仕事そっちのけでやってしまいそうな気がする。だけどあれ上から見ると切り取ったあとがどう考えても不自然なんだよなー…いや、あれでいいのか。あそこをちょきちょきっとして、くるっと丸めて立ててて枝葉の部分を細工したらあーなるのか。よし、今度やってみよう。わくわくさんなら出来そうだな。
そんなこんなで結局こんな顔→(?_?)にしながら会場を跡にした。
これはまた映画カテゴリーで。おもろかったけど最前列だったからとにかく首が疲れた笑。
現実世界の空気を存分に吸ってかなり生き返った気がするので明日から頑張ります!