16歳の合衆国
('03米、原題:The United States of Leland、監督:マシュー・ライアン・ホーグ、出演:ライアン・ゴズリング、ケビン・スペイシー)
障害を持つ子供を殺してしまった高校生・リーランド。被害者は彼の恋人の弟だった。なぜ彼はそんな行動に出てしまったのか。世間は彼を「モンスター」だと騒ぎ立てる。しかし、リーランドはどこからみてもそんなことをしでかしそうな少年には見えない。むしろ非常に落ち着いていて、大人びた人物である。謎は深まるばかり。その謎に興味を持った少年厚生院の指導教官が追求し始める。その先に見えた真実とは一体…。
正直言って暗い気持ちにしかならない。重すぎる。リーランドは16歳にして、人の悲しみを深く知り、それゆえに自らの心を閉ざしていた。あまりにリアリティを敏感に感じ取れてしまうがゆえの悲しい結末は矛盾に満ちている。
どういう風に問いを立てればいいかすらよく分からない。
でももっと問題なのはアフロ・アメリカンの話す英語が一単語も聞き取れないことだ。うをー。