Ray レイ

('04米、監督:テイラー・ハックフォード、主演:ジェイミー・フォックス

ソウルの神様、レイ・チャールズ・ロビンソンの生涯を描いた伝記映画。DVDだと未公開シーンを挿入しながら全編をみることができるため、その方式で再生したのだが、この方式で鑑賞したのはある意味で失敗でもあり、成功でもあった。

失敗というのは、観終わるまで4時間近くかかったし、話が重複する場合が多くてウザかったということである。伝記というのはいくらでも複雑で幅広にしようとすればできる類いの形式だからこそ、一本の筋道を立てたければ、どんなに素敵なエピソードでも無駄を省いてそぎおとしていかねばならない。
しかし、その無駄なものをあえていれることで、逆にそういう無駄を苦渋の決断の末にそぎおとしていくことで最後に残ったものの、芯の強さというのを改めて感じることができた。それが成功の意味である。