シルミド

('03韓国、監督:カン・ウソク 、出演:ソル・ギョング、アン・ソンギほか)

TVで。

敵国のドンを抹殺する任務を負う特殊部隊として、離れ小島・実尾島で生き地獄のような訓練を受けた元死刑囚たち。しかし彼らには思いも寄らぬ悲惨な運命が待ち受けていた―――。

身震いするくらいの生々しさが印象的だった傑作「シュリ」と違って、終始茶番くさいというか、どこかしまらない雰囲気がこの映画に漂っていたにも関わらず、最後まで見てしまった。ひたすら男男男の世界を描こうとしているからこそどことなく茶番くさい感じがしたのかも。具体的にどのシーンが、と指摘できないから印象論でしかない。しかし、こういう題材を臆することなく取り上げられるのが韓国映画の強みだと思う。シルミド事件は世に訴え出るべき社会性を備えた事件なんだから、もう少し繊細に描いて欲しかった。


少なくとも韓流イケメン続出のメロドラマよりはずっと見ごたえがあると思うが、そんなことを言うと世の女性の大半を敵に回しそうなのでこれ以上は言わないw。


…でも俺がこういう印象を持ったのは日本語吹き替えで観たからってのが大きい気がする。原語で聞いてればもっと緊張感のある映画だという印象を持ったかも…。悔しい…。