カレンダー・ガールズ

('03英、監督:ナイジェル・コール、出演:へレン・ミレン、ジュリー・ウォルターズほか)

先週日曜未明に観た分のレビュー。

長年寄り添った夫を亡くし落ち込む友人アニーを励ますために、クリスは婦人会のメンバーを集めて、とんでもない作戦を打ち出した。

それは何と、アニーの亡き夫が希望していたソファを病院に寄付する資金を稼ぐために、自分たちのヌードを使ったカレンダーを作って売ろう!というものだった。

しかも実話に基づいた話というからびっくり。


1週間前に観てそのとき何を思ったかほとんど忘れたが、好感の持てる映画であったことは間違いない。カサ・エスペランサのようにたくさん女性が出てくるが、それぞれの女性のキャラがはっきり設定されている。それによって逆に徐々に心のすれ違いが生じてくる複雑な主人公2人がくっきりする。

人間を描くときには多面性を重視しろと言うが、登場人物全員が多面的だとリアルすぎて話が複雑になり、焦点がぼやける。逆に全員を単純な設定にすると、あまりに非現実的すぎて感情移入がしにくくなる。だからあえて中心人物以外は単純な設定にしてしまって、中心人物の複雑な感情の変化を引き立たせる役割を与える、というのも一つの妥当な方法なんだと感じた。

しかしあの年でヌードになろうという役者さんたちの心意気はほんとにすごい。ヌードになるかどうかは別としても、どんだけ年をとってもいつも活力と好奇心に満ちた人間というのは素晴らしいものだと思います。オヤジとかをぢさんとか言ってる場合じゃないわけですよ、えぇ。

こうなったら「ちょいワルちょいモテ」のLEON道を突っ走るしかないな。(こないだの情熱大陸観て編集長にちょっと惚れた)