Adios, hasta la vista!

ようやく3月いっぱい続いた長い旅路も終わりました。
台北八重山諸島、伊豆の沖釣り、シンガポール

台北シンガポールはアジアにおける経済的トップ都市同士の対比という意味でも、あるいは日本の各都市との比較という意味でも、俺にとって勉強になる旅先でした。特にシンガポールの異常なまでに整然とした「ガーデンシティ」っぷりと公営の高層マンション街にはびびらされました。台北の旧市街における漢字広告看板の洪水と、全く広告看板を見かけない完全な規制都市シンガポールとのコントラストは実に鮮烈でした。しかしそのシンガポールでさえ、日曜の夜に訪れたリトル・インディアのように、全く行政の介入の余地がなさそうなアジアらしい無秩序な一面も持っていて、都市を一言で形容するのは不可能だということを思い知りました。

そして八重山諸島は、俺にとって3度目の沖縄でしたが、全く別のオキナワの顔を見せてくれました。まるで時間がとまったような空間と、目の覚めるような透明で波がほとんど立たない海の光景は一生忘れられません。しかしBEGINの「島人ぬ宝」の歌詞にもあるように、微妙にこの諸島の環境は変化しつつあるようで、改めて開発と環境の関係に目を向けなければならないことを教えてくれました。

※旅行の写真をちょっとだけ下にアップしてあります。


それと同時に4年間の長い「夏休み」もついに終わりをつげ、あさってから冬のじだ…いやいや、新しい門出を迎えることになります。
それに伴ってこのサイトもとりあえず閉鎖します。一応しばらく形だけ残しとくけど。
※残念ながら、旅行記サイトのほうはちっとも更新する暇がないのでやめます。


にしても4年間てあっとゆー間だったなぁ…。

ぶっちゃけた話この4年で自分が何か作り上げたかというと皆無だ。何もクリエイティブなことはしてない。悔しいっちゃ悔しいが、それでもいい。それ以上に、この4年間、いろんなやつといろんな形で有意義な時間を過ごせたことが俺にとって大切だった。

特にDIEZ、マド日、TIP、VA、Fゼミ、KK省、JAM、UTCCのみんなには心から感謝したい。

大しておもろいことも言えない・出来ない、しょぼい関西人の俺を快く受け入れてくれたみんなの優しさに触れられたことがこの4年で得た最高の財産です。


あと、このサイトをこりずに読み続けてくれた読者のみなさんにも感謝しなければならない。前にも書いたかもですが、どんなにくだらないことでも、誰かしらの心に響くような文章が書きたいということと、(就活ということもあって)自分というものを掘り下げてみたいという2つの目的から始まったこのサイトでしたが、その目的がどこまで達成できたか自分でもいまいち分かりません。それでも、自分の頭に去来した思いを具体的な形に置き換えていく作業はめっちゃ楽しかった。「ブログはただの垂れ流し」というけど、それでも友達とこの場で議論したり思いを共有したりするのは、インターネットが普及してなかった高校時代では考えられなかった新しい経験でした。


今後の人生は自分でもどうなるかよく分かりません。とりあえず最初の仕事は住まい関係から始まるようです。自分の部屋を見回すと、「世界の住宅」やら「AMERICAN HOUSES」やら「現代建築家」やらの本が並んでいて、よく考えたら自分のささやかな趣味と直結した分野だなと、改めて嬉しく思います。最初は分からないことだらけだろうけれど、一歩一歩地道に積み重ねていきたい。最近俺が学んだ当たり前の教訓は「今日出来ることは今日のうちに。その積み重ねが豊かな明日を作る。そうでなければ必ず後悔するし物事はうまくいかない。」ということ。それでもやはり先行きに迷って自分ひとりではどうにもできなることもあるかもしれません。そうなったら、みんなに相談します。逆にみんなも俺でよければ俺に相談してみてください。


もう少し大学に残って知識を深めるひとも、公務員なり民間企業なりに就職して新しいスタートを切るひとも、あるいは他の道に進んで人生の可能性を探ろうというひとも、自分はこの国を、この世界を形作っているジグソーの、欠けてはならない大事な1ピースなんだという思いを胸に、一緒に頑張って「生き」ましょう。



なお、ここ2年で自分の中にある程度確立した「映画」という趣味に関する行動は今後も続けていきたいと思います。時間ができたらブログか何かの形でまた記事を書いていこうと思います。