案の定論文未完成のまま締め切り5分前に出した。

こないだ自分の仮説がほとんどConversiという人が書いた本に出てきた分析のパクりだと書いたが、自分の議論に実は「新しさ」が含まれてたことにあとから気づいた。

Conversiによると、バスクナショナリズムが暴力的になってしまったメカニズムの中で、主にフランコ体制など国家による弾圧という事実をキー・ファクターとして入れていた。
しかしこれだと、1975年にフランコが死んで「国家の抑圧」という条件が消えたにも関わらず、いまだにETAのテロが続いている(むしろ前より増えたという指摘も)理由が説明できない。
Conversiの議論を踏襲しつつ、この点にも説明を加えようというのが俺の議論の「新しさ」です!だからパクりちゃいまっせ!と言い張るしかない。

論文出したあと親父に電話したら
「他人の受け売りが大半をしめるのはやむを得ない。95%これまでの説のまとめで、5%でも新しいことが加われば、それでその分野の研究は前進するから」
と言われてちょっと頑張ろうという気になった。


うをーでも今までほったらかしてた罪(=ツケ)は重い。