エレベータに入ると壁に大きな鏡が付いてることがよくあるけど、何のために付いてるか、知っとる?



別に髪の乱れとか直してねってのじゃなくて、ちゃんとした理由があるんだと。



実は車椅子用。

エレベータの箱が狭いときって中で回転できないから、乗降りの際は頭から突っ込んでお尻から出るわけでしょ、だからバックで出る場合の便宜のためにミラーが付いてるんだって。



じゃあ鏡の付いてない狭いエレベータってのは車椅子に全然配慮してないわけか。




ある人のばーちゃんが家の階段から転落して背中の骨にヒビが入ったという話を聞いたが、原因の一つは家が昔の作りで階段が急だったこと。



高齢化社会は目前。

バリアフリーノーマライゼーションといった観点は不可欠。

「健常者とそれ以外の差異を前提とした既存の社会制度こそがおかしい。むしろ両者を区別せずに済むようなシステムが必要」
という理念だが、それを実現するとなると課題は多い。


いわゆる「社会的弱者」にとってのバリアとは

①物理的バリア(バスの乗降口の段差、階段・エスカレータ、エレベータ内に鏡がない)
②情報のバリア(視聴覚障害に対応した設備の不存在)
③制度的バリア(身体に障害ある場合の、資格・免許取得の制限)
④社会的バリア(年齢・障害・性別等を理由にした雇用拒否・差別)
⑤意識上のバリア(「社会的弱者」に対して「われわれ」が持つ「違和感」)
⑥事実上のバリア(車椅子の値段の高さ)

競技用の車椅子なんて一台50万円するらしいし。
俺らのバッシュは1万円なのに。


①②は資金・設計者・開発者が揃えば何とかなる。(→但しタイトル参照)
⑥はそれに伴って解消される見込みはある。

問題は③④⑤。一朝一夕ではどうにもならん。
③④は「制度や雇用システムをなくせばいい」では済まない。
①②は公共の問題だからこそ「われわれ」と「彼ら」を一緒にする方策で解決できるが
③④は「彼ら」が社会の側に作用する場面で生じる問題だからだ。「彼ら」が働くことに「非効率」を感じる人がいても不思議はない。
障害者を雇わないかわりに課徴金を進んで払って済ませる企業もあるという話も聞く。

結局⑤の、意識や認識の問題に帰着?
小中学校と養護学校の交流など「彼ら」と交流する場を設けるとか、そういうので本当に済む?


いい案ある?