うつつを抜かそう①



・・


・・・ここはどこや。




見たところ、形的には高知のばーちゃんちの倉庫。
しかも巨大で奥へ奥へと伸びている。

倉庫の奥へ進むと親父のすさまじい量の蔵書の書庫になっている。
蔵書の中には、言語学とは無縁の政治学本とか、新聞くらいの大きさの羊皮紙のデカい古文書とか、見たこともない本がいっぱい。

さらに奥へ進むと教会付属図書室にそのままつながっている。


図書室から教会を抜けて外へ出ると、そこはヨーロッパの都市。

景観からするとハイデルベルグのようだが、はっきりしない。

とりあえず道は石畳で、雨上がりで少し濡れている。


そんな場所で俺は何をしているかというと、

その倉庫へみんなのちょっと置く場所のない荷物を置かせてあげる、

というもの。


「みんな」の数が半端じゃない。
小中高大バイト、あらゆる局面で関わったやつが次々出てきて、荷物を倉庫に預けに来る。

俺は受け取った荷物を次々に積み上げていき、いつしか荷物は天井まで届くくらいになる。

荷物の中には刑訴法の教科書とかカントの著作集とかあって、普段の俺には絶対無縁な本ばっか。


その倉庫が図書室につながってるのを発見したみんなが親父の蔵書を勝手に手にとって閲覧室で読みふけりだす。

その中にはゼミのF先生もいるし、バスケ部の副顧問だったM先生もいる。

倉庫の中にある様々なガラクタに目をつけて、自分の持ってる不要になったゲームとかと交換をしてほしいという奴らがぞろぞろと現れて、列を成し始めた。


俺はそれを見て

「俺のものじゃないからちょっと待って!」

と言って、

通りの向こうのメガネ屋にいた川崎(小学校以来の親友)のところへ行き、

「おい、みんながお前のガラクタと交換したいとか言って列作ってるから何とかしろ」

と言う。

川崎が行くと一瞬で列が消える。

俺が「もう交換したん?」って聞くと「うん」。

川崎の万能ぶりがこんなとこでもいかんなく発揮されている。


途中、この騒動に疲れ切って倉庫内で眠りこけているドラえもんを発見。
寝ているのをいいことにひげをひっぱてみたり、いじりまくる俺。

隣にいたしずかちゃんが

「うふふ、ドラちゃんてかわいいね」

とか狂ったことを抜かす。



場面は変わって、教会前の広場では、ぐつと柴ちゃんが広場に勝手にテーブル持ち出して昼飯を食っている。


教会のてっぺんから代田が顔を出して、

「おぉい福!!この教会ってすげぇ古くねぇ??お前んちって由緒あったんだな!!」

と叫び、

「きゃっほーい!!」

とか言いながら教会の屋上を走り回る。



しまいに酔っ払った柴ちゃんが、さっきのメガネ屋の前で大道芸をやっている父娘のところに絡みに行き、
娘が着ていた服を自分が着て、
チャップリンよろしく、椅子にすわったとたん後ろにドターンとひっくり返ってみたり、通りを歩く人のヒゲをいじりまくってみたり、
とにかく手に負えない。


見かねた俺は

「あーもぅ、恥ずかしいからお前ら俺んちの倉庫ん中で飯食え!」

とどなりつけてぐつ柴を倉庫内に呼び込む。


さっきの大道芸人の娘がいつのまにかウェイトレスになってて、ぐつ柴の食いかけの食器を広場から持ってきて倉庫まで運んでくれた。

気づくと、倉庫内は知らぬ間にレストランになっていて、ぐつ柴は入り口付近の席に座った。

広場で食っていたのから突然レストラン内で喰うことになったのに興奮したのか、柴が今度はフォークやナイフで皿をチンチンと叩きだす。

「おい、こういう場所でそういうことするのはマナー違反だ!」

とか口走って必死に制止する俺。

それをゲラゲラ笑いながら見ているぐつ。



あぁーもう、しばおー、やめろてくれよー…


うあぁぁぁ・・・




・・・・・・


・・・


・・





…というところで目が覚めた。



何だ、夢か・・・。













と思って窓の外をみるといきなり










おっさんの顔。










うぎゃーーーー!!!!





よく見たら隣のビルの窓拭きをやってるおっさんだった。


爽快なお目覚めをどうも。




昨日は勉強しっぱなしでおとといからオールしてて、ゆうべから12時間爆睡、さっき目が覚めた。

わけの分からん夢だったけど、長編スペクタクルだったので忘れないうちに書いてみた次第です。


実はもうひとつ、この夢の前に見ていた意味不明な夢があって、それは



映画館なのに客席に座っているうちにいつのまにかそれがジェットコースターになり、
ふと気がつくとそこはディズニーランドみたいな遊園地で、
でもやっぱり目の前にはスクリーンがあって、
ジョイポリにあるみたいな映像プラス動く客席のライドみたいな感じでもあって、
しかもほんとに急流すべりがあって思いっきり水かぶったり、
よくあるパターンで進路の先から本物の巨大な丸い岩石がころがってきてライドが逆走したり、、、



こっちの夢はマジで意味不明で順番も記憶できてないのでうまく書けません。
ライド自体は6〜8人乗りで、一緒に乗ってたのは小6んときに仲良かった佐治とか亜美とかあの辺のグループだったような気もするけどはっきりは分からない。

とにかく終始ワーワー言ってライドに乗ってたように思う。



以上。夢レポートでした。



脚注
※俺のばーちゃんちには確かに大きな倉庫があるけど、こんなにでかくはないです
※親父も大学人間なのでそれなりに蔵書はあるけど、書庫状態になるほどはありません
※教会が出てくるけど俺はキリスト教徒でも何でもないです
※VAの連中のうち、案の定って感じで3人がはっきりとした輪郭を持って登場するけど、夢の中でも普段と同じような行動をしてるあたりが実に興味深いです。
※もうひとつの夢の方で俺はジェットコースターに余裕で乗ってるけど、現実の俺はジェットコースター乗れません。