お宅拝見
板にも書いちゃったのでネタ重複だけど、昨日はとある方のおうちへみんなでお邪魔してきました。
一番びびったのがDVDとCDの量。
2階の書斎にはもっと山のようにあるとのことだったが、
「見せて!」
と頼むと
「あそこは絶対ダメ!」
と断られた。
しくしく。女の子が言えば反応は違ったんだろうか。
(※「見せて!」以降だけ切り取って変な意味にとったりしないように。)
んでから彼が言うように、確かに政治学の本より映画の本のほうが多かった気がする。
しかもどれもこれも読み込んであってぼろぼろ。
あと、家の中のあちこちにフェルメールのレプリカがかけてあったこと。
フェルメールと言えば、アムステルダムの美術館に最初入ったときにどうしても「THE MILK MAID」が見つからなくて、一回外に出てしまって、楽と二人で「ここにはフェルメールないんじゃねー?」とか納得しようとした矢先にもう一度ガイドブック見直したら絵が架けてある場所が書いてあるのを発見して、一度使った半券を何食わぬ顔でエントランスで出して再入館して見に行ったという経験がある。(なんて長い文章)
そう、オランダってタダ乗り・タダ見し放題。怖い国だけど。
・・・話は飛んだが、フェルメールがかけてある一方で、インドの象の置物?とか、思い切りエスニックなものも飾ってあって、東西文明が融合しているというか。彼と奥さんの精神世界がよく現れてるね。そこへアメリカの映画とロックがどかっと混ざりこんできてるわけで。
彼の手料理は最高にうまかった。遠くにいて料理の説明が聞こえなかったんだが、インドネシアとかフィリピンあたりのアジア料理でした。グリーンカレーとか、牛肉の辛く煮込んだのとか、胡椒とニンニクで味付けしたなんとも不思議な味の鶏肉とか(味は複雑だけどすごくおいしい)、これでもかというくらい食べ物が出てきてすごかったっす。。
詳しく書いてはいけないお約束なのでこの辺でおしまいにして、俺が受けた感銘は、やっぱ
自分を強く持つことの大事さ
かな。
薄っぺらくない自分というか。
正直に書いてしまえば、俺は音楽も映画もバスケもインテリアも何でも、表面くらいは多少知ってるけど、深いことは何もしらない。何も。
単なるカッコつけです、知ってそうに見えるとカッコいいような気がしてるだけ。
でも何一つ自分のものになってない。板についてない。何も知らない、ないないない。
人生の楽しみの半分は、知を広めることにあるけど、もう半分は知を深めることにあると俺は思う。
どっちも中途半端だけど、特に俺は「もう半分」が圧倒的にかけている。
薄っぺらい自分とはそういう俺のことだ。
しかし彼は自分のものにしてしまっている。
もはやそれ抜きでは自分を語れないくらいに、自分の精神の中に大好きなものを組み込んでしまっている。だから、そのことになるととことん突き詰めてしまう。
たぶん世間ではこういう精神作用を軽蔑して「マニア」と呼ぶんだろうが、たぶんだれかれみんな、自分のマニア的な部分に気づいているし、おそらく「何かを突き詰めたい」というマニア的な衝動に駆られている節があるんじゃないか。
それは別に恥ずかしいことでも何でもなくて、単に美少女マンガとかに異常にはまらなければいいだけの話。(そういう人たちのトンデモ画像はヨシオの日記にリンクしてあったのを参照すべし)
彼のように、気持ちよく自分の好奇心と向かい合ってるなら、いわゆるマニアでも何でもない、自分自身の糧にしようと努力してるひと、まさに横ちんの言う「過程の中にある美しい人」と言えると思う。まぁ要するに人生を楽しんでる人ね。
・・・まーた臭いこと言い出したからおしまい。言いたいことは十分伝わったはず。