一気に

軽くレビュー

パンズ・ラビリンス

確かスペイン語の映画だった。スペイン内戦で運命を翻弄された少女が見出した、暗い夢の世界を描いたファンタジーもの。

スペイン内戦とファンタジーをどうして結びつけようと思ったのか、正直謎。

スペインやメキシコがこういう作品を撮ろうとするとどうしてこう、捻じ曲がったモノになるんだろうか…という気がしてならない。。(*_*)


ロシアン・ドールズ

大学生時代に観た「スパニッシュ・アパートメント」の続編だとか。

バルセロナでお気楽な大学生生活を過ごしたフランス人青年のその後。

こういう好き勝手な人生を送るのも悪くないな、と思いつつ、たぶん自分には絶対無理。


幸せのレシピ

おかんが是非観ろとうるさいので借りてきた。

これはなかなか良い。大人の男と女の、ちょっと不器用な恋愛をうまく描いている。

キャサリン・ゼタ・ジョーンズは嫌いな女優だったが、これを観て結構見直した。「リトル・ミス・サンシャイン」でも好演していたアビゲイル・ブレスリンが子役ながらいい味を出している。

NYのおしゃれなレストランの風景も描かれていて、観ていて楽しいし、とにかくおいしそう笑


○ゾディアック

1960年代にカリフォルニアで実際に起こった「ZODIAC」と名乗る正体不明の人物による連続殺人事件を扱った作品。

事件自体が迷宮入りしているため、この作品でも犯人は結局分からずじまいだが、たぶん作品の主眼はミステリーにあるのではなく、この一つの事件に巻き込まれ、人生を狂わされた人物たちの位相だろう。

こういうシリアスな作品に、ジェイク・ギレンホールのマヌケ面が実にしっくり来るのはキャスティングの妙。


○グリーン・マイル

実は初見。

ショーシャンクの空に」と並んでスティーブン・キング原作の刑務所モノの名作と言われているが、なるほどこういう話だったのか…。

「ともだちなのに、世界では毎日こんなことが起こってるんだよ」というジョン・コーフィの最期の言葉が突き刺さる。


時をかける少女

今更って感じですが。

これって随分昔の小説を映像化したやつなんだな…。

しかも何度も映像化されてて、この2006年の作品は、原作の20年後を扱った「続編」。だから予告編に「新たなヒロインがかけめぐる」っていうテロップが流れてたのか…

と、観終わってから知る。


何かこの作品の持つ空気感ちゅーか、そういうのがいいなぁ。たぶん俺が大好きな季節を描いてるからなんだろうけど、初夏のちょっと汗ばむ陽気というか、そんな感じがものすごく伝わってくる。

そして映像が異常に緻密。何気ない、自宅の内部や外観のような、何気ないシーンでの背景を思わず見とれてしまった。時計を斜めからアップで映したシーンも、とても丁寧にピンボケを奥と手前に入れている。最初のタイムリープの疾走感も、たぶん映画館で観たらすごい迫力だったんだろう。そしてがむしゃらに走る主人公を追い抜き追い抜き返されるカメラワークは面白かった。

公開当時はえらい人気だったらしいけど、何となくうなづける気がする。


にしても、サツキに似すぎ。