それでもボクはやっていない

テレビで。痴漢の冤罪事件を取り扱った社会派モノ。

ある意味で裁判の本質を抉り出している。

「事実の認定」とは一体何なのか、事案の完全な再現はできず、そこに積み上げられた証拠の強弱で描き出された虚像をもとに判定するしかない。

その証拠も、各当事者の主観が大なり小なり入り混じった、断片的なものでしかない。


でも結局社会の仕組みって、そういう不完全な形であってもとにかく動いてるんだよなぁ、自身役人をやっていてつくづく思う。間違いなくそれは矛盾したことなんだが、否定できない現実でもある。

ただ、その矛盾を少しでも減らす努力なら、たぶんできる。

今の気の抜けた俺が言っても戯言だが、そんな気がする。