[仕事]WEBによる戦略的広報

ということで、先日の職場内意見公募に案を提出してみました。
(先日の→http://d.hatena.ne.jp/HE-BOY/20070929#p2

俺ひとりじゃ寂しいので仲いい同期に声かけて4人で共同提案。
役所にいるとあんまし「企画書」のようなものを書くチャンスがなくてウズウズしてたので、いい機会なのでとりあえずチャレンジ。ありきたりな内容ですが、機会があるのに何も意見を言わないよりはマシだろうということで。というか、うちの役所のWEBはこの「あたりまえ」なことすらちゃんと実践できてないんじゃなかろうか。

こういうちっちゃいとこから、世の中ナメきったお役所仕事・お役所体質を改革していけたらいいなぁと思います。

WEBによる戦略的広報

1.広報基本戦略の策定                      
(1)「広報」の意義
○全省的な再考の機会を設け、その結果を踏まえて広報の基本戦略を策定。

(2)基本戦略策定時の基本的視点(案)
①広報は、政府の説明責任を履行するための重要な手段であり、政策形成プロセスの重要な一要素。
②広報の様々なツールごとに、それぞれの特徴を踏まえた最適な戦略が必要。
③職員個々人が、①を意識し、WEB等を通じて積極的に広報を実施。



2.WEBサイトの戦略的再構築                
(1)広報ツールとしてのWEBサイトの位置づけの再考
①WEBサイトは政府が情報を直接国民に伝えることのできる有効な手段。
②しかし、国民が国交省の政策に関心がなければアクセスされない(=コミュニケーションが生まれない)という難点もある。
③このため、国民の関心の動向をキャッチし、関心を引く「キッカケ」作りが重要。


(2)具体的なWEBサイト再構築法(案)
①海外・国内の政府機関・民間企業のWEBサイト・広告手法の研究
・特に、急速にシェアを拡大している民間のインターネット広告ビジネスが展開する多様な広告手法からノウハウを学ぶべき(広告代理店からの出向者受入れなどの方法もありうる)。


②既存の掲載情報の全面的見直し
・一度全省的に掲載情報を個別にチェックして削除・更新等の作業を実施。
・点検作業を毎年行うなど、定期的なアップデートの仕組みを作る。


③WEBデザインの抜本的な見直し
・局ごとにバラバラなデザインの統一(参考:経産省
※統一的なテンプレートを作成する等。
・トップページの再構成(参考:外務省・文科省
※例:
・ヘッドバナーの写真下にあるメニューとページ右側のメニューの内容の不整合を解消。
・フォトギャラリーは右肩に。新着情報(プレスリリース)を全面に。
・フォントの改善
※文字サイズ・行幅・一行当たりの文字数等。現在の文字拡大機能等も拡充。


アクセス解析の徹底的分析と、分析結果の政策・広報への反映
アクセス解析の結果を詳細に分析して国民の関心の動向を把握し、関心が高い分野に対して重点的に政策案内・情報提供等を実施。
※アクセスの多いページだけでなく、利用者の特性、アクセスの頻度等を参考に、ユーザの視点に立ったサイトへ常に刷新。
・「検索の多いキーワード」をトップページに設置(参考:外務省・文科省)。


⑤プレスリリースの構成の見直し(参考:経済産業省
・HTMLの記述部分を「概要」+「公表日時」+「担当者」で構成。
・発表本文資料はPDF化。又は「印刷用表示機能」の追加。
・発表本文資料は、統一ヘッドバナーの使用を義務化。
※メディア・企業・研究機関において1次資料として用いられる可能性を考慮すべき。


⑥基礎的な政策・制度の解説等の充実化
・各種所管法令・制度の基本的な解説、FAQ集等を掲載。
・施策の対象者(事業者、一般国民等)ごとに情報を分ける等の工夫ができれば理想的。


⑦職員のWEB活用能力の強化
・広報課にWEB広報専門職員を設けるほか、広報課職員や希望する職員へのHTML記述方法やWEBアンケート実施手法の講習などを実施。


以上