Life on the longboard

('05日本、監督:喜多一郎、出演:大杉漣勝野洋ほか)


これぞまさしくあほらしやの鐘が鳴る映画。

とは思いつつ、サーフィン行く前々日にツタヤで見つけてとりあえずテンション上げるために観てみた。


定年退職して手持ち無沙汰になった中年のおっさんが、「あ、そういえば死んだ妻が『サーフィン初めてやったときのあなた、カッコよかったわよ』って言ってたな」ってな感じで急に思い立って、就職が決まらなくて悩んでる娘をほっぽり出して種子島でサーフィン三昧の生活を始める、そんなわけの分からないストーリー。

どういうわけか、最後の最後まで、映画はどことなくぎこちなさを漂わせたままだった。何なんやろな、あの居心地の悪さ。さすがに定年すぎたおっさんがいきなりサーフィン始めるという設定が無理なんやろか。

とりあえず何か自己満の塊みたいな映画で、「まぁ好きにしいや」といいたくなってしまうが、あさってサーフィン行くで!と意気込んでた俺にはぴったりの教習ビデオでした。イメトレよ、イメトレ。


ちなみに、大杉蓮のオフィシャルサイトを見てみると、プロフィールの「趣味」欄に「サーフィン」って書いてある。

しかし、映画の中では、大杉蓮がまともに波に乗った瞬間の映像が一度も出てこない。

めっちゃ怪しい。


どうでもええが、冒頭の「あほらしやの鐘が鳴る」って言葉使うのは、関西だけかもな。しかも俺らのおやじくらいの世代のおっさんがよう使ってるのを聞く。

http://www.kingdom.or.jp/nanchie/html/01/16_u796.htmlによると、「あほらしやの鐘」とは、

「唐突に力の抜けそうなひとこと」を耳にしたときに、脳の中で鳴り響く「カーン」という高らかな鐘の音らしい。

そんなアホな。

【参考】

俺と似たような感じのことを書いてはるひとのブログを発見。
この人は勝野洋演じる「伝説のサーファー銀さん」が一度もサーフしてるシーンが出てこないという、もっと致命的な欠陥を指摘してらっしゃる。うをー…。あんま気にしてへんかったけど言われてみればそうやな。何ちゅー映画や。。
http://d.hatena.ne.jp/ebirin/20060814/p3