大切なこと

昨晩の朝までジンギスカンコースがウソのように気持ちよく晴れた今日は、のんびり近所を散歩して過ごすことにした。


お気に入りのパン屋で新作のタコス風パンとサラダを買い、御用達の洋酒屋でヒューガルデンを買い、ツタヤで水曜に出たばっかの『宇宙戦争』のDVDを借り、今夜の準備は万端。


11月も半ばになってだいぶ秋がふかまった。普段コンクリートジャングルつーかペーパージャングルで過ごしてるとさっぱり季節感が失われそうだが、時は確実にうつろいを見せている。今週末はようやく晴れの休日になった。本当に気持ちいい。


そのまま六義園の脇までてくてく歩いてみたとき、向こうから小学生の子供たちがキャーキャー楽しそうに騒ぐ声が聞こえてきたのでそっちの方へ足を伸ばしてみた。


すると、強い風がざーっと吹いてきて、六義園の木々からプロペラのような形をした実(モミジのかな?)がぶわーっと空一面に広がって舞っている。6,7人の小学生たちが、それをジャンプしてつかみとろうとしたり、ぱらぱらシャワーのように空から舞い降りてくる木の実に夢中になっている。六義園を訪れている観光客たちも楽しそうに空を見ている。ちょうど夕日が秋の高い空を染め始めた時分で、なんとも言えないほどきれいな光景だった。


うちに帰って夕方のニュースを見たら、「今日は木枯らし1号が吹きました」と言っていた。俺が日々の暮らしにあくせくしてる間に、秋を通り越してもう冬がすぐそこまでやってきてしまったらしい。



こういう何気ない日常をもっと大切にしたい。