25時
('02米、監督:スパイク・リー、主演:エドワード・ノートン)
麻薬密売を捜査当局にかぎつけられ、収監まで残り25時間となってしまったモンティ。彼は焦りと苦悩の中で最後の時間を「過去」との清算に費やそうとするが、いたずらに時は過ぎてゆく…
というのがだいたいどこの映画評にも書いてありそうな紹介文。
しかしカメラの焦点はむしろ、彼の破滅に対して何ら無力だったことを今更感じて苦悩する周囲の人間たちの姿に向けられていたように思う。あるテーマをむしろブラックホール的にすることで周囲の要素を中心へ引き込んでいくような感じがした。
てゆーかこれミスティック・リバーと何か似てる気がする。。人物設定もさることながら、人生の様々な時点で選択のミスを積み重ねてしまったと気づいたときにはもうあと戻りできないところまできてしまっている、という無常が描かれてるところも。
そしてまたどういうわけか知らんが、近頃異常に涙腺の弱い俺はこの映画観てまた泣いてしまった。しくしく。
にしてもエドワード・ノートンかっこいいなぁ…。最高やこの人。