エイプリルの七面鳥(Pieces of April)

('03米、監督;ピーター・ヘッジス、出演:ケイティ・ホームズほか)

母親に愛想をつかされた親不孝者のダメ娘が、感謝祭に家族を招いて料理を振舞うため、アパートの隣人たちの力を借りながら悪戦苦闘する、という何の変哲もない物語。

どこがよかったのかいまいち自分でも分からんのだが、ラストで思いっきり泣いてしまった。最近涙腺が甘いこともあるけど、ラストの、ベタベタだけどこの映画には最適な演出のためだけにこの80分があったと言ってもいい。

たぶん、人はいろんな人に支えられながら生きているんだという当たり前のことをすごく素直に描いているところが俺の気に入ったんじゃなかろうか。

それにしてもトチ狂ったかのような母親役を演じたパトリシア・クラークソンという人はなかなかいいね。無表情と、心のこもってない笑みを繰り返すのがうますぎ。