無から有を生む錬金術を求めて
①マイナスの話
あなたの性格をひとことで言うと何ですか??
こう聞かれれば何の躊躇もなく「おっちょこちょい」と口をついて出そうになるのを就職面接で我慢してきた俺。
遅刻癖が大学になって異常に身についてしまったことについては再三記述してきたが,
今回は「おっちょこちょい」という俺の類いまれなる才能を、別の側面から考えてみたい。つまり、今回携帯をなくして、自分の超ド級の管理能力に改めて恐れ入った、というわけである。ざっとここ4年間の前科をさらってみよう。
2001年
・新生活始めるに当たって購入したMDコンポを箱から出すときに床にぶつけて床にキズ。コンポには奇跡的に影響なし…
・東京来た時にツーカーから乗り換えたJ-PHONE。ものの半年で携帯を水没死させる。2002年
・前年の夏にアメリカで買ってきたナイキのスポーツウォッチを、怒涛のオリ合宿のどさくさの中で紛失、失意のどん底。
・俺に限らず全店員の間で多発していたが、TIPのスタッフユニフォームを度々ロッカールームで喪失。もはやユニフォームは「天下の回り者」状態…。
・11月、決して失ってはいけないものを失いかけたあの頃(not物質)。DIEZのみなさんどうもお騒がせしました…。2003年
・土鍋を火からおろすときに熱くてうっかり床に置いたら、ビニールフローリングのため、床に丸い焼け跡。
2004年は紛失破壊のラッシュアワーだな…
これ以前の紛失・破壊の記憶をたどると永遠にネタが尽きない気がする…
一番残念だったのは中1のときに旅先のフットロッカーで買ったジョーダンのキャップだ。数週間後にまた別の旅先へ遊びに行った帰りに、電車の駅のベンチに置き忘れてきた。当時の俺にとっては「宝物」だったのに、その「宝物」をいとも簡単になくしてみせるところが、俺のおっちょこちょいという性癖をして天才的と自認するゆえんである。
俺のモノ失くし癖はどうやら、2歳か3歳くらいのころ、海で遊んでいてお気に入りの人形を波にさらわれてしまったときが全ての始まりだったのではないか、などと思う。
つまりガキのころから天才的だったというロジックが成り立つ。うをぅ。
②プラスの話
さて、ここまでは失ったものについての記憶を書いてきたが、今度は最近入手したものの話に移ろう。
電子辞書
スペイン語の辞書が入ってるやつをついにゲット。おかんサンクス。スペイン語入りの電子辞書は今年業界初登場。SHARPのはコンテンツカード式なのでややレスポンスが遅いため、一体型のCASIOの方にした。ところがはてなキーワード「電子辞書」を見ると「(西語辞書を)一部データ化し忘れている箇所が存在」するらしい。まじですか。ネットで調べてみたけど他の情報は出てこず(「やっとスペイン語の電子辞書が!」という各方面からの喜びの声がたくさんひっかかるのみ)。まぁでもたぶん何年たってもその脱落箇所には俺ごときが出会うことはないだろう。
「星の王子様」
VAクリパ兼忘年会でちんくりからもらった。携帯はなくしたがこれだけは死守して帰宅。素敵なプレゼントをありがとう!ちなみに俺はR太郎改めQ太郎にとんでもないプレゼントをあげてしまったがいずれ書きます。
クリップライト
部屋と台所のスポット照明を兼用。みっちり働いてもらうで。近頃台所の蛍光灯のソケットが加齢とともにゆるんできて、料理中に突然蛍光灯が外れて落下、割れて飛散するという事件が多発したため、クリップライトで対応。
ここまでお読みになった読者の方は、きっと電子辞書から一番危険なにおいをかぎとったに違いない。俺もそのにおいを感じる。
しかし、「人生なんてプラスマイナスゼロでええんじゃ!」などと言っていてはちっとも成長がないのは明白である。リスク回避志向・安定性重視人間の俺がリスクマネジメントをちっとも徹底していないというのは、極めて矛盾した状況だ。
とりあえず改革の第一歩は手帳から。。
要するにタイトル通り「不可能に決まってるやん」という諦念がこのエッセイの基礎にある。
※日記は諸事情で26日以降に再開します。