戦場のピアニスト

('02ポーランド・仏、監督:ロマン・ポランスキー、主演:エイドリアン・ブロディほか)

この映画を大好きな人が読んだらへこみそうなので白字にしておきます。
じゃあ書くなよって感じですが。。

[
先日たけしがボロくそに非難したらしいあのおかまふたごタレントの片割れがCMで絶叫絶賛していたこの映画。昨日うちに帰ってきたらちょうどラストシーンだったのでちょっとだけ観た。あ、もちろん昔ちゃんと映画館で見たよこの映画。

ブロディの鷲鼻を観るだけでも十分価値があるなどと言ったら石を投げられそうだが、これがbased on a true storyじゃなかったら観終わったあともっと萎えていただろう。そうでなかったらただのピアノマニアの奇跡の生還ストーリーでしかないと言いたくなる。

どうして彼がそこまでピアノにこだわったのか、ピアノに賭ける彼の情熱がいまいち伝わってこないから、あのクライマックスのシーンすら茶番に見えてしまう。いくらピアノが奏でる調べが美しいにしても。

だって家族も自分の家も何もかも失った男の手元に最後に残ったのが「ピアノの才能」で、それが彼の命を救ったっていう話を撮りたいなら、ピアノの才能とそれが芽生えるまでのプロセスをもっと濃密に描くべきだったんじゃないのか。

自分に映画撮る才能も技術もないくせに人の作品に難癖つけるなんて最悪な行為だなという気がしてきたけど、俺もK子も見終わっとき萎えまくったのは事実。誰かリメイクしてくれ。]