ぐだぐだしてる間に嫁んちに転がってた村上龍を読む、例によって遅々と。

小説やなくてエッセーか。

すべての男は消耗品である (角川文庫)

すべての男は消耗品である (角川文庫)


頻出フレーズは
「父権の崩壊」「オスの危機」「オレは自分のことで精一杯」「天皇制につながる」「制度と逸脱」…


そして
「オレはここには書いてもいいような情報しか書いてない。ここ一番の大事なネタを書くはずがないだろう」

あぁ、これだ、オレができないのは。

しかし、こんなファンキーなオッサンを育んだ長崎の福生ってどんなとこなんやろ。。
【追記:福生は彼の生まれ育った長崎だと勘違いしてたら、とんでもない、東京の街でした】


正直一番おもしろかったのは本文よりも、Vol.1の巻末の山田詠美の解説文かも。

紙幅の4分の3くらい使って「わたしはこの本がきらいだ」と述べ立て、「こんな悪口を言っておいてどうせ最後でやっぱり誉める、というパターンにすらならないくらい嫌いだ」とも付け加え、

でも最後にやはり「村上龍は努力の男だ」と評して締めくくる。何じゃそりゃ。

オレが読んできた数少ない本で、解説文に堂々と「この本嫌い」と書いてあるのは初めて読んだ。

このあとでvol.2の大槻ケンジの文を読むと、実にくだらなく思えてくる。村上に圧倒されてるだけ。必読書だ!とも言っていた。ほめまくり。まぁ解説って普通そういうもんか