バグダッド・カフェ

('87西独、監督:P・アドロン、主演:M・ゼーゲブレヒト、CCH・パウンダー)

原題は「Bagdad Cafe Out of Rosenteim」。

主人公のデブおばさん・ジャスミンは、ドイツの片田舎ローゼンハイムからアメリカに旅行にきたものの、途中で夫と喧嘩別れしてしまった。車にも乗らずに道を歩き続けて辿り着いたのが、砂漠の真ん中にあるカフェ兼ガススタンド兼モーテルの「バグダッド・カフェ」。女亭主・ブレン_は最初このデブ女を毛嫌いしていたが、ブレンダの家族やモーテルの妙な宿泊客とジャスミンとの交流が深まるにつれて、次第にブレンダもジャスミンに心を開いていく・・・。


ここ2年で色々映画を見てきたつもりやけど、ぼやーっと観るばっかりでちっともきちんと映画論やら映画の技術面の勉強をしたことがない俺は、いまだに小学生の下手糞な読書感想文みたいな感想しか書けないのが悔しい。(小学生のみんな、ごめんよ)

だもんで、他の映画に関してもそうだけど、この映画について何といえばいいのかさっぱり分からないが、とにかく、

①カフェを中心にストーリーが展開されるのに、カフェを訪れるトラックや車のショットを多く含めいているせいか、ロードムービー的な雰囲気も味わえるのが2度おいしい。

②主題曲の"Calling You"は、"BEAUTY"(Natural Beauty Basicというレディースのブティックが出してるコンピ)に入ってて親しみがあった。そのときはこの映画の主題曲とは知らず、最近の曲だろうと踏んでいたので、この80年代後半の映画の雰囲気とこの曲の現代っぽさがどうもミスマッチな気がしていたが、この映画を観てやっと歌詞の意味が分かったし、やっぱりぴったりだ。

③屋外の映像はもろ黄色ベース、屋内ショットはコントラストの効いた天然色ベース、要所要所斜めに撮るカット、不必要なくらいの切り返しの多用と、狙いすぎじゃねーのかという絵が多かったけどそれはそれでおもろい。

④このデブおばさんのヌードなんて誰も見たくねーよ。勘弁して。

⑤タイトルはむしろ「ブーメラン」の方がいいんじゃねーの。