ミスティック・リバー

('03米、監督:クリント・イーストウッド、主演:ショーン・ペンティム・ロビンスほか)。


マトリックス』のモーフィアス役のローレンス・フィッシュバーンが渋い刑事役で出てた。



正直俺この映画全然分からん。てかどの映画観ても『分からん』ばっか書いてるな。

言い訳がましいが、分かりにくいと思った最大の理由は、この映画の主眼が、サスペンスの筋書き自体ではなく、主人公3人と周囲の人間の複雑に絡み合う心情の展開に置かれているからだろう(&酒で若干頭がラリってた)。俺はどうもお子様なので、微妙な人間の心の揺れ動きというのをきちんとつかみきれず、勝手に自分の都合のいいように解釈を続けてまうので、結局各登場人物の性格を単純化して見てしまって混乱する。


映画の本筋と関係ない部分で俺がずっと気になってたのは、ショーン・ペンが、自分の奥さんとではなく、友人(ティム・ロビンス)の奥さんと絡んで慰めあってるシーンのほうが多かった点。ペンが自分の奥さんと一緒にいるシーンて2、3カットくらいしかなかった気がする。しかもペンはその友人を殺してしまうからとんでもない皮肉。

何か腹の底からえぐられるような、解消しようのない苦しさがどえらい静けさのうちに描かれてるってのが、この映画に対する俺の正直な印象。何のこっちゃ分からんね。


最近の映画の中ではかなり高い評価を得ている代物らしいのでまだ観てない人はどうぞ。

ちなみに音声解説観て分かったけど、全部これボストンでロケやったってのにちょい感動。だから冒頭のガキ3人とレイプ魔のおっさんとか、ボストンの普通の役者引っ張ってきてるらしい。でもマジハマり役。それに街中ロケやるぞって言っても、イーストウッドでなけりゃ橋の封鎖とか無理だよな。レインボーブリッジは封鎖できなかったのに。(あれは京都かどっかの開通前の高速を使ったらしいね)

にしても映画のフィルムを通してみると、どうして外国の町並みってどんなに薄汚れてても綺麗に見えるんやろ…