一応論文のテーマ決めた。

「民主政の定着―スペイン・バスク地方における民族運動について」

みたいな感じかな。


前に36年の内戦を中心に近代スペイン史をさらったので、今度はフランコ後の現代スペイン政治を探ってみたい。

特にバスク問題は、単なる解決困難な民族テロというだけでなくフランコ体制崩壊後わずか30年足らずで安定的な民主政を確立したスペインにあって、なぜあの地域だけが一体的な民主政の中に取り込まれなかったのだろうか?
あるいはカタルーニャ地方など独自性の強い文化を抱えた地域がありながら、なぜバスク以外の地域を一体的な民主政の中に取り込むことができたのか?

さらに、カルドー的議論に照らせば、グローバリゼーションの中で、昔から続いてきたバスクにおける紛争もずいぶん性格が変わってきたと言えるかもしれない。そのような現代的文脈の中でどのような解決方法を見出すことができるか?

といった問いは十分成り立つように思う。

にしても全然バスク問題のこととか知らないので一から勉強しないとね…


【追記041201:いま読むと、スペインにおけるバスク地方の位置づけを俺はまったく誤解していることが伺える。バスクETAが独自の行動路線をとっているだけで、自治州はきちんとスペイン国家内部で民主政を機能させている。誤解もはなはだしい】