今日は国際法の記述ゼミ。

昨日名簿みたら申込者が俺+女の2人だけで相当きまずい状況だと思ってビビりながら行ったら、6人も来てた。どうやらみんな行政法でへこんで国際法にも保険かけとく策に出たようだ。


いきなり指名されて自分の解答を読まされた。
やめてや。

ほんとはこういう双方向の授業が一番楽しいし、実際3時間休憩なしでも耐えられたくらい楽しかったんだが。

先生は沢村一樹みたいな顔して、しゃべり方はのんびりした人で、細かい法律論より「骨太・簡潔」を重視する、国際法好きにありがちなタイプだった。


でも、自分の法律構成と少しでもズレてるとすぐ難色を示すおっさんだった。


01年末か02年初めにイエメン沖の公海で北朝鮮船籍の船に対してスペイン軍と米軍が臨検を行った結果、貨物内からミサイルの積み荷が見つかったという事件を元ネタにした問題が第1問だったんだが(網野のスペ語の授業でやったね、この話)、

先生は

事件の場所が公海上→公海自由の原則→航行の自由→しかし一般国際法・海洋法条約に基づく臨検の可能性

っていう論旨を用意してたんだが、



俺の考えでは

航行の自由→一般国際法等に基づく臨検の可能性

の因果関係の間に

航行の自由とは言え公海上の船舶に及ぶ管轄権の所在が問題→伝統的には旗国主義と、海賊に対する普遍主義で処理→ただし一定の場合には軍艦による一般船舶への臨検が可能→一般国際法・公海条約・海洋法条約の流れの中で臨検できる条件が明確化→そこで本問の状況では・・・

っていう、もう少し慎重な議論が必要だと思ったんだが、一蹴。

ま、いっか、こいつじゃなくてニスケかスパイラルトーク男が採点するんやし。

それでも基礎固めの必要性を再度教えてくれた授業だったので、よかったです。