トイストーリー2

('99米、監督:ジョン・ラセッター、声優:トム・ハンクスティム・アレンほか)


見たの2回目かな。

普通におもろいね、これ。

でもこの物語って実は結構深い意味合いを持ってるのかも。

アイデンティティの話ね。



トイストーリー1では、アンディのおもちゃという自覚を持って暮らしてきたおもちゃたちの中へ、自分はスペースレンジャーだと信じ切っているバズがやってくる。

ウッディたちの目にはそのバズの姿は異様に映る。

そのバズが、アンディの一番のお気に入りというウッディの座を奪っていく。

しかし、それと格闘する中で次第にバズは自分がただのおもちゃでしかないことに徐々に気づいていく。

一方、トイストーリー2の方では、逆にウッディの方が現実逃避を始める。

アンディが大人になればおもちゃは不要になるという悲痛な現実を前に、ウッディは過去の栄光への回帰にすがるようになる。

そんなウッディを、1でおもちゃとしての自覚を得たバズが現実逃避から呼び覚まし、再び自我を取り戻していく過程が2の核。


1と2を合わせて観ると、確立していたはずの自我と、実はそうではなかったために動揺を始める自我という、自我の2面性が鮮明に浮き彫りにされる。

これを実社会に置き換えてみると、この2面性は日々様々なところで生起していることが分かる

んだけど、この話はまた今度。

【↑追記:と言いつつ、書いてない】