初回ゼミ

といってもガイダンスと自己紹介だけだが。


てゆーか院生だらけ。学部生25人に絞って院生は入れないって先生言ってたのに8人以上はいた。
中には博士課程の人もいて、修士とはまた違うオーラがメラメラシュワシュワ。


博士課程のひとらは自己紹介からしてレベルが違う。

俺らだと自分の興味分野を述べておしまいだけど、

博士課程ともなると自分の研究分野を簡単に紹介するにとどめず、自分が立てた仮説や持論を一通り熱く披露してくれる。

やっぱこういうタダ者じゃない人らがドクターになるんだろう。

今期もとんでもなく頭よさげ人らばっか(というか「頭良い」の一言では済まなさそうない人ばっか)なので、思い切り揉みくちゃにされてくだらない自尊心ズタズタにされて目からウロコぼろぼろっていう経験をいやがおうでもすることになるだろう。



どうでもいいけど俺のなかで院生の人らのイメージは幽白で言うところのS級・A級妖怪みたいな感じw 

とって喰ったりせんとってね。。




・・・虎穴に入ったはいいけどってことだけはならないように頑張ろう。


とりあえず学期前半は、M.Kaldorの「New & Old Wars」をじっくり読んでいく感じ。

ゼミのテーマにまさにぴったりな本があったもんだ。


で、今回のゼミテーマは「新しい戦争」。

F先生は20世紀の戦争はWW1・2を頂点とした世界戦争との関係の中で地域紛争を体系化できたのに対し、21世紀の地域戦争はそういう因果関係が希薄だという。また、国益中心ではなく、宗教や民族といった面が色濃い。

こうした現代戦争の特徴をどう考えるかというのが今回の目標らしい。

で、俺も21世紀になってから戦争の様相が大きく転換し始めたのかなとか思ってた(冷戦後は方向の定まらない流動期だと思ってた)けど、カルドーの本(初版)は99年に出ているところからすると、この本は冷戦期までと冷戦後の10年の対比で考えているのかな。
まだ何も読んでないから予断はあかんけど、要するに戦争の性格の変容の問題ないし「新しい戦争」の問題は冷戦時代から明確に認識されてたわけで、「流動期」みたいなあいまいな見方で冷戦終結直後の時期の問題を片付けてしまうのは思考放棄に等しいということだろう。


ただ、俺がこの「新しい戦争」という言葉を聞くたびに思うのは、「ほんとに新しいのかよ!」というツッコミ。


戦争のあり方が根本から変容しつつあると仮定すると、冷戦期の防衛体系を前提に組み立てられている日本の安全保障政策も抜本的な見直しを迫られることになるだろう、だとしたらどうするのって話で。

入江昭も自著で、冷戦後の安保政策に大きな変化が見られないことに危惧を抱いていたけど(その根本的原因を彼は外交思想基盤の圧倒的欠如にみている)、俺もどことなくそういう気がしてしまう。

冷戦後の日本の安保をどうするかって問題に関してはそれこそ諸子百家状態だけど、自分なりにきちんと意見を構築したい。


で、論文書いてみたいからこのゼミ入ったってのもあるけど、何をテーマに書こうかなんて何も考えてなかった。


今の話との絡みでは

「現代戦争の変容と日本の安全保障政策」

なんてのが当然アリかと思うが、ぱっと思いつくくらいホットトピックだから誰かとカブること請けあいやしな。

せっかくこの前のレポートでスペイン内戦のことやったんやから、歴史上スペインが関わった代表的な戦争から、現在のイラク派兵までの比較を考えてみるってのもありかもしれん。

何にしても

・どこがどう新しいのか
・いつから新しくなったのか

がさっぱり分からんので、頑張って仮説立てれるくらいになりたいもんです。