プライドと偏見

('05英、監督:ジョー・ライト、出演:キーラ・ナイトレイほか)

昔おかんに借りて読んだジェーン・オースティンの「Pride and Prejudice」の映画版。小説の邦題「自負と偏見」のほうが俺にはしっくり来る。

おそらく小説がダイジェスト化されているなり、テーマが主人公2人のしっくり来ない恋愛だけに絞られていたりするのだろうが、これも小説を読んだのが随分前のなので、見ていて全然違和感を感じなかった。

むしろよく出来てるんじゃないか。

途中、ピエロ役(こけにされる役)が出てくるのだが、こいつが実にいい。人間的な品位に欠けるくせに気位だけは異常に高くて、おまけに「女性とはこういうもんだ」などと言ってのける、まさにこの小説の主題そのもののような存在。

こういう、主題の裏存在が好演すると作品に締まりが出ていい。

しかし、キーラ・ナイトレイってどーしてあんなにあごしゃくれてとんのやろ…

ラブ・アクチュアリーとかパイレーツ・オブ・カリビアンとか見たときは(たぶん引きのショットが多かったから)そこまで気にならなかったのに、この映画では結構アップが多くてしゃくれが目立つ。まぁ美人だから文句は言いませんが、しゃくれのせいで口が半開きになってしまう癖は見ていて面白い。