カッコーの巣の上で

怪優ジャック・ニコルソンの名声はこの映画の大成功によって確固たるものになった。
この時代にこんなテーマで撮った映画があったなんて知らなかった。「17歳のカルテ」もこの映画がベースになってるんだろうか。

それにしても、こんな生々しい演技を観たのは久しぶりだったかもしれない。白みゆく空を見ながらゆっくりと微笑を浮かべていくニコルソンの顔アップ長回しはゾクゾクするくらい圧巻だったし、ニコルソンに首しめつけられた看護婦のおばちゃんのまじで苦しそうな顔はハンパじゃない。いまのハリウッド俳優であんな顔ができる人はいるんだろうか。すげぇ。魂のこもった演技っちゅうのはあーゆーもんなんだろうか。

ちなみにバック・トゥ・ザ・フューチャーのドク役でおなじみのクリストファー・ロイドがこれまたコミカルな役で出てます。この映画が75年。バック・トゥ〜の1作目が85年。後者でのロイドのほうが若々しく見えるから不思議w。