靴に恋して
('02西、監督:R・サラサール、主演:A・サン・フアン、N・ニムリ)
ラブ・アクチュアリーとオチかぶりすぎ。どっちが先に製作・公開したんかしらんが、パクりやと訴えられても仕方ないかもってくらいかぶりすぎ。
同じオチでもラブ〜はポップでノリのいい映画なのに対して、本作は底なしに救いがたい5人の女性の恋愛と自己認識の物語。
マドリードの街並みを知ってる人間にとってとことんかゆいところに手が届いてるナイス映画。市内を走る赤バスとか、地下鉄の駅の丸天井とか車内の落書きとか、排水溝から汚水が垂れ流れてる薄汚れた裏路地とか、まさにザッツ・マドリー!
で、
①A・サン・フアンがモテる中年女性役で出てくるが、この人は『オールアバウトマイマザー』でオカマ娼婦の役をやってたイメージが強すぎて、「女性」として理解しづらい
②ラストの演出があまりに臭すぎる、てか話をマドリードで完結させてこそ意味があるはず、外界に答えを求めるな。
などの俺的難点がいくつかあるものの、風景の撮影がうますぎ、靴から人生を見るという視点がおもろい、レイレがかわいすぎ、なので無問題!